マインドフルネス:泣いていても幸せでいられるーアン・フーンさんの法話から
日々を心穏やかに暮らせるよう
沖縄やんばるサンガで、共にマインドフルネスを実践する場をひらいている☆なおこ☆です。

2026年10月18日、サンガでアン・フーンさんの法話を聴きました。
そのときの手書きのメモをもとに、お話の流れを整理しました。正確な逐語録ではなく、私が聴き取れた範囲での記録です。
もくじ
笑っているから幸せ、泣いているから苦しい?
笑っている人は幸せで、泣いている人は苦しんでいる。そう捉えているだけでは、本当の幸せはわかりません。
泣いているときにも、愛されていること、幸せであること、安全であることを感じられます。
愛を感じるということは、心の温かさを感じるということです。
サンガの温かさが、心の冷たさをとかす
マインドフルネスのエネルギーは、私たちの実践から生まれます。そして、共に実践する仲間であるサンガは、私たちの中の冷たさを温めてくれます。
心の奥にある苦しみ、痛み、悲しみ。その中にとどまり続けていると、冷たさの中に閉じ込められ、人との分離を感じることがあります。
サンガの温かさは、その冷たさをとかしてくれます。マインドフルネスの呼吸も、私たちの心に温かさをもたらしてくれます。
けれども、呼吸を正しくやらなくては、間違ってはいけないと、一生懸命になりすぎると、温かさを感じられなくなってしまいます。
私たちの深いところには、ジャッジされることや、評価されることへの恐怖があります。正しくやろうとするあまり、苦しみや不安、恐怖に温かさを届けられなくなるのです。
安心して、赤ちゃんのように泣く
サンガに長くいると、安心、安全の中にいられるようになります。その中で、自分の不安や苦しみに温かさを届けることができます。
愛されていると感じ、安心して呼吸する。すると、自然に涙が流れることがあります。
まるで赤ちゃんのように泣くこともできます。涙とともに、苦しみが流れ、とけていきます。
泣いているそのときにも、愛されていること、幸せであること、安全であることを感じられるのです。
涙を流すと、軽くなったり、生まれ変わったように感じたりすることがあります。その涙は、自分だけではなく、父母や祖先、すべての人の涙でもある、と語られていました。
サンガの中にいること。サンガ全体と共にいること。それは、奇跡のようなことなのです。
「~にならなければ幸せになれない」を手放す
法話では、ダルマティーチャーになることを望んでいる、あるシスターのお話が紹介されました。
アン・フーンさんは、その方がメンターとの関係で抱えている苦しみを、2時間聴いたそうです。
その方は、自分には光が当たっていないと感じていました。
それに対してアン・フーンさんは、光は分け隔てをしないこと、そう感じるのであれば、何か自分をブロックしているものがあるのではないか、と伝えました。
その方は、ティク・ナット・ハン師が自分を呼んでいること、自分がダルマティーチャーになることを望んでいると感じていました。
そこで語られたのが、まず自分自身が幸せであることの大切さでした。
ダルマティーチャーにならなければ幸せになれない。その考えによって苦しんでいるのであれば、その考えを手放す。
手放すことで、楽になり、自由になり、幸せになれるのです。
あなたは、幸せですか。
もし今、幸せでないなら、どうすれば幸せになれるでしょうか。
自分が幸せだと思えないとき、私たちは、自分に何かが欠けていると思っています。
自分に不足があるから幸せになれない。何かになったり、何かを手に入れたりすれば、幸せになれると思っています。
「これこそが幸せだ」という考えを手放すことで、幸せになれるのです。
認められたい気持ちは、どこから来るのか
自分自身が認められたいという、強い渇望。その気持ちは、どこから来ているのでしょうか。
自分自身を見つめ、自分が何を欠けていると感じているのかに気づくことが大切です。
先ほどのシスターについて、アン・フーンさんは、これまで権威のある男性との関係で、うまくいかなかったことはなかったかと尋ねました。その方は、なかったと答えました。
お話の中では、その方の幼少期の両親の離婚や、父親の愛を求める思いにも触れられていました。子どもの頃の深い傷が、今の関係を難しくしているというお話でした。
アン・フーンさんは、その方にサンガのゆりかごの中に入ってほしいと願っていました。
けれども、その方は、自分の味方になる人だけを受け入れ、賛成しない人を受け入れられずにいました。仲間がいても、一人で実践しているような状態だったのです。
本当は、サンガの中で傷を癒してほしい。そのような願いが語られていました。
自分に欠けているものを、相手に求める
カップルや夫婦、パートナー、先生と生徒。そうした関係の中にも、深い欠乏感や渇望があることがあります。
私たちは、自分に欠けていると感じるものを、相手に求めてしまいます。
先生とは、自分にこういうものを与えてくれる存在だ、と思い込んでいることもあります。
- 自分には何が欠けていると感じるのか。
- 何を相手に求めているのか。
それを見つめることが大切です。
私たちの中にある欠乏感や冷たさは、子どもの頃からあったものかもしれません。生まれる前からのもの、祖先から受け継いだものかもしれない、とも語られていました。
自分自身をケアする
自分自身をケアして、初めて、他の人をケアできるようになります。
私たちには、仏陀、ダルマ、サンガという三宝があります。
- 仏陀 ⇒ 悟りを開いた存在である仏陀
- ダルマ ⇒ マインドフルネスの実践のこと
- サンガ ⇒ この道を歩む仲間たち
実践があり、この道を共に歩む仲間たちが、ここにいます。
『マインドフルに、痛みにほほえむ』
これが、法話を聴きながら書いたメモの最後の言葉でした。
私の気づき
アンフーンさんのお話の中で
「私は、彼女を助けることはできない。と感じた。」
という言葉がありました。
私は、人の悩み事を聴く機会が多くあります。
その時には、力になってあげたいという思いが湧いてきます。
しかし、
- 相手の方の心の準備ができていない場合や
- 私の言葉を聞き入れるゆとりがない場合も
あるのだとお話を聴いて理解しました。
そこで、大事になってくるのが「サンガ」の存在なのかもしれない。
と感じました。
サンガのゆりかごの中で、苦しみや悲しみ、不安や痛みから来る冷たさを温めることができたらと思います。
< 読んでくださり、ありがとうございました。>
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次回の沖縄やんばるサンガは
2026年11月22日(日)に予定しています。
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