小学校の学級集団作りで、私がやってうまくいった6つの方法
4月、子供達との出会いから3週間。
子ども達も先生も、疲れが出る頃ですね。
4月当初に比べると少しクラスの様子がわかってきた今、こんな悩みはありませんか?
- 授業中、子ども達が先生の話を聞かない。私語が多い。
- 時間にルーズな子が多い。時間を守れない。
- 子ども達とどう接していいかわからない。
- 毎日、叱ったり、注意することが増えている。
- 授業が思うように進まない。
- 子ども同士の喧嘩やトラブルが多い。
- 自分が理想とする子ども像と現実の子ども達の動きに大きなギャップがある。
先生としては、この時期悩むことも多いと思います。
この記事では、授業づくりのゼロ段階【Q-U式授業づくり入門】(早稲田大学:河村茂雄)を参考にしながら、
- 教育カウンセラー協会「Q-Uを活用した学級集団づくり講座」で学び実践してきたこと
- 小学校特別活動研究会で学び実践してきたこと
- 解決志向アプローチ研究会で学んだこと
- その上で私が学級で実施し上手くいったこと
を紹介します。
今、学級集団づくりで悩んでいることがあれば、きっと役立つはずです。
もくじ
学級集団でトラブルが起きる原因
「授業づくり のゼロ段階【Q-U式授業づくり入門】」によると、学級集団はルールとリレーションのバランスが取れた時に安定します。
ルール・・・集団で安心して生活するための基本的なルール
リレーション・・・安心して本音を言い合えるような人間関係引用/「Q-Uを活用した学級集団づくり講座」資料より
逆に言うと、ルールとリレーションのバランスが崩れている時には学級が不安定になるので、困ったトラブルが起きる原因になるのです。
【学級集団】バランスによる5つの型
「授業づくりのゼロ段階【Q-U式授業づくり入門】」によると、ルールとリレーションのバランスによって
学級集団は5つの型に分けられます。
- 満足型・・・・・ルール、リレーションともに良好。
- かたさ型・・・ルールを重視しているため、リレーションが不足。
- ゆるみ型・・・リレーションはある程度あるが、ルールが不足。
- 荒れ始め型・・・リレーションもルールも不足し始めている。
- 崩壊型・・・・・リレーションもルールもない状態。
あなたの学級集団は、現在どの型に当てはまりますか?
(「Q-U」『楽しい学校生活を送るためのアンケート』にて分析することができます)
どの型の集団になっているかで、対応方法や手立ても・変わってきます。
では実際に、私が学級集団づくりでやってよかったことを紹介します。
学級集団づくりのために私がやってよかったこと
1、児童に関心を持って関わる
- 朝のあいさつは、先生から先に。(いつでも見ているよ。気にかけているよという気持ちで)
- 挨拶をしながら、変わった様子はないか、観察する。
- 休み時間など隙間時間に、勉強とは関係のない会話をする。
2、学級ソーシャルスキルを徹底する
- 学校生活のスキル・・・挨拶廊下の歩き方・教室の整理整頓・話の聴き方・発言の仕方・時間を守って行動する・授業のきまり等
- 集団活動のスキル・・・朝の会・帰りの会の進め方・給食当番・清掃活動の仕方・話し合い活動・休み時間の過ごし方・注目の合図
- 友達関係のスキル・・・基本的な挨拶・みんなできめたルールを守る
【学級ソーシャルスキルが学べる本】
いま子どもたちに育てたい 学級ソーシャルスキル(小学校低学年・中学年・高学年)「図書文化」
※この本には、どのように指導したらよいか、指導案が載っています。
活用させていただきました。
3、共感とねぎらい、承認の気持ちで接する
- 相手の問題点に意識を向けずに、できていること、良いところをしっかり認める。
→個別に伝える
→朝の会や帰りの会で伝える。 - 気持ちや感情をまず受け止めてねぎらう。
急いで良くしよう、変えようとしない。
「そうなんだ~。大変だったね。」「わかるよ。そうそう。」
※押しつけは反発を招くことが多いので注意!
逆に共感は、素直になれることが多いのでたくさん共感してあげましょう(*^^*)
4、児童の良いところを見つけて褒める
ほめる材料が見つからなければ、本人に質問する。
「何が得意?」
「何かうまくいったことは?」
「どうやったの?」
5、怒りが出そうになった時の対処法を知っておく
教師の方こそ、感情のコントロールが必要です。
- ハンカチにアロマオイルを垂らし持参。ハンカチの香りを嗅ぐ。
- 怒りの相手とは、違う方を向き、2・3回、深呼吸。その後、)冷静に話す。
- ワインを味わう時のように、水を口に含み、ゆっくりと飲む。(時間に余裕のある時の方法)
- この行動には、何か意味があるのかもしれないと考える。理由を聞く。
- 教室で癒し&浄化の音楽をかける。
- 休み時間には、窓の外の空気を吸う。あえて教室から離れる。そして、深い複式呼吸。
※支援を要する児童がいる場合などは、教室から離れることが出来ないこともあります。
※命の危険を伴いそうな場合、危害を加えそうな場合は、とっさの判断を要します。
6、授業は、児童にあわせたスピード・リズム・タイミングを意識する
- 説明は、簡潔に。
- 指示は的確に。
- 一時間一時間の授業の中で、学級ソーシャルスキルが身に付くように確認する。
→「おっ!休み時間で教科書ノートの準備しっかりできてますね~~。」
→「チャイムとともに授業開始、さすが○年生!」
さいごに
実際に私が勉強して実践して、
うまくいったことを紹介いたしました。
何か一つでも今はやっていないことを取り入れることで、
いい学級集団づくりの一歩になるはずです!
そして私が心配なのが、
一生懸命な先生ほど、自分のことは後回しにしてしまいがちということ。
先生、お体、大切にしてくださいね。
先生の体調管理も、学級づくりの一部ということを忘れずに!
4月下旬、5月上旬には連休が待ってますよ~(*’▽’)
せめて数日は、しっかりと休憩できますように!
家族のある方は、家族と過ごせる日が持てますように!
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