死にたいと言われたら・・・〈 後編 〉『当事者の方々への提案』と『講演会でのQ&A』【うつ病と自殺と自傷についての講演会より】

 

後編です。『小渡里子さんを支援する会1周年報告会&学習講演会』(主催:小渡さんを支える会)へ参加してきました。

前編はこちら▷

学習講演会は、蟻塚亮二氏(精神科医)による

演題

「現代のうつ病・その傾向と対策ー松本俊彦著『もしも死にたいと言われたら』より」

 

レジメのタイトル

「うつ病と自殺と自傷」についての勉強会

でした。

主催者のご厚意により、ブログへの掲載を承諾いただきましたので、学びをシェアしたいと思います。

 

こんな方々に届きますように!

『うつ病・自傷行為』で苦しまれているご本人様

『うつ病・自殺・自傷』で苦しまれている方を

  • 今、サポートをなされている方
  • 今、サポートの仕方がわからない方
  • 今、サポートをする中で苦しんでおられる方
  • 今、この情報が必要な全ての方々 へ

※私個人の解釈が入っている部分もあるかもしれません。情報の一つとして、受け取っていただければと思います。

自傷をしたくなったら・・・

自傷行為をおこなうことで、自分が生きていることを実感している。。。

でも、もしかしたら、その状態から、ホントは、「脱したい!」と思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

自傷をしたくなったら、これをやってみませんか?

ということで、教えていただきました。

自傷の置換スキルの習得

  1. スナッピング・・・輪ゴムパチン ※痛みをともないますが、手の甲や腕の内側など、輪ゴムで弾いて痛みを感じてみる。
  2. 香水・・・香りを嗅ぐことで、落ち着くかもしれません。
  3. 氷を握る・・・これも、痛みを感じますが、置換としていいようです。
  4. 腕を赤く塗りつぶす・・・手首を切ったように口紅を塗る。
  5. 叫ぶ・・・カラオケをおススメしていました。
  6. 筋トレ・・・腕立てやスクワットをし体を動かしてみる。
  7. マインドフル呼吸法、音楽、書く、運動、料理、ペットをなでる、アロマを焚く。
  8. 店や図書館など人のいる場所に行く。

トラウマを乗り越えるために(蟻塚)

  1. SOSの能力・・・誰でもいいので、心を許せる人へ、SOSが言えるようになれるといいですね。
  2. 悲しむ能力・・・泣いてもいいんだ
  3. 語れる相手の存在
  4. 仕事、住居、仲間、お金、医療
  5. 音楽や芸能・・・地域力・cf.沖縄の高齢者
  6. 「今」を大切に生きる意志

講演会でのQ&A

Q:うつ病と自殺率の関係を教えてください。

A:原因が仕事でうつ病になっていても、病院に行っている人は、自殺率が低い。

病院に行くか、行かないかで、自殺率が変わる。

きちんと、休んで、治療に通っていれば、自殺する人は少ない。


Q:昔は、自殺が少なかったのではないか?10代の死亡の最大原因は、自殺になっている。

A:遊びがなくなっているのではないか。

大人のメンタルヘルスが悪いのではないか。

子供の前に大人のストレスを下げることが優先のように思われる。


Q:蟻塚先生は、うつ病をどうやって克服したのですか?

A:36歳の時に癌になった。自分の命は、短いと思った時、うつが治った。

それから、毎年、イギリスやヨーロッパの精神病棟を回り、様々なことを学んだ。

デビット・クラークから、ヨーロッパのグループに入らないかと言われたことも良かった。(何のグループだったか聞き逃しました( ̄▽ ̄))

行動したことによって、うつを克服できたのだと思う。ということを、下記の例をあげて、お話くださいました。

怖い!の克服とうつの克服の仕方は、同じ!

小さい行動の積み重ね!

とにかく、行動すること!

飛び込み台を例にあげておられました。

飛び込み台から、飛び込むのは、怖い!それを克服・回避するには、どうしたらよいか。

大きく答えは、二つ!

一つ目は、飛び込むこと。

二つ目は、飛び込み台から降りる。撤退する。

飛び込み台の上で、うじうじ悩んでいても、克服はできない!

何も解決することはできない!

とにかく、行動することが大事なこと!

まとめ

「うじうじ悩んでいても、解決しない!」

「うじうじ悩んでいても、克服できない!」

うつ病の克服のみに限らず、普段の小さな悩みごとにも共通することを感じました。

今の現状を変えたければ、とにかく行動すること。

小さな行動の積み重ねが大事だということ!

私も自分の体験から、蟻塚先生と同じことを感じています。

今の現状を変えたければ、とにかく行動すること!

 

前編はこちら▷

学び多い講演会でした。企画なされた、「小渡里子さんを支援する会」の皆様、ありがとうございました。

小渡里子さん、陰ながら応援しています。

 

 

 

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